You know what?

頑張って、笑ってる君がヒーローさ

リューン~風の魔法と滅びの剣~②

こんにちは!気付けばリューン千穐楽、並びに春松竹も始まってしまったので、忘れないうちに(1ヶ月前のことで既に危うい)2幕の感想も記事に残しておこうと思います(・ω・)ノ1幕の感想は前記事にあるのでお時間のある方は読んでくださると嬉しいです。

 

mrn663.hatenablog.com

 

2幕

・たたら労働歌

 わたしがこのシーンで言いたいのは一人で何役もこなすキャストさんのすごさ。1幕ではフローリアだった春風ひとみさんがクラートン、ウィルトスを演じていた大澄賢也さんがカーロン、、、別人すぎて初日公演じゃ全く気付かなかった。でも!何と言っても!上山竜治さんがコーリオで、まりゑさんがミリアンを演じていることをわたしは声を大にして言いたい。この二方、前記事記載の通り1幕だとマーナムとアリーシャで夫婦役、また、マーナムとキャスヴィルで敵同士なのに、2幕になったらコーリオとミリアンで親子役だなんて胸アツすぎる。初日の段階では、別キャストが演じているのかと思ってたから全同一人物という事実で泣いた。

ミリアンがカーロン達から逃げるシーン、東京公演になると余裕が出てきたのか、カーロンが振るアドリブに応えるエルカも可愛い。わたしも顔丸いけど、って自虐だけど浜崎香帆ちゃん小顔が過ぎるくらい可愛いからね?!

 

・いつか虹が見たい

ミリアンのことを守るコーリオがしんどい。あの衣装近くで見ると本当にしんどくてコーリオの既になくなった左腕を見るだけでしんどい。それと、ダナトリアがお前らのせいで左足を失ったって言った時のフローの「ダナトリアっ、、、、さん」って台詞にフローらしさが出てるよなあ。憎くてどうしようもないはずなのに、さん付けしちゃうあたり。

「あなたの足の代償は僕が払っても構わない。但し、滅びの剣のことは僕に任せてはもらえないだろうか」ってダナトリアに最初に乞う時、フローはどんな代償がくることを考えていたのだろうか。そして「ただし、試し斬りはさせてもらう、お前の身体でな」ってドルデンの魔剣をダナトリアに向けられた時、間はあったものの「いいよ」とすぐに答えるフローがわたしはちょっと怖い。「君たちのためじゃない。これは自分のためなんだ」と言いつつもそんなに簡単に決断できるものなのか?しかも、覚悟がついたのか若干笑いながら「これから先、歩けなくなるのは困るから、左腕にしてもらってもいいかな」って答えるフローが更に怖い。いやいやいや、、、この身を呈してでもダイを助けると約束はしているけど、そんな簡単に腕斬られていいの?もはや狂気すら感じた。何なら初日の時、試し斬りって野菜とかそんなものだと思って観てたら、人間で試し斬りだったから心臓飛びでそうだった。

 

・いつか虹が見たい REPRISE

正直未だに何で雨が止んだのかわからないです。何百年も降っていたのになんで?「雨が止んで虹が架かればこの運命もきっと変わる」とは言っているものの、フローとダイの運命がたたらの島の奴隷たちの運命も変えてしまうくらい滅びの剣の存在ってすごいのか。

 

・それは幻なのだろうか

「己の犯した重い罪を贖うために 私はこの日を痛みに耐え待ってた」自責の念にかられ自らも旅に出るダイスから放たれるこの言葉ほど重いものはない。

オビオテ族の言葉って完全なオリジナルなのかなあ。最初はスペイン語モデルかな?とも思ったけどロシア語をモデルにしている気もするから誰か教えてください。

そしてその後の焚火のシーンすごくかわいくないですか?「音痴な人って、耳が悪いっていうけど、それだけ耳が良かったら、フローくんはこの星一番の歌い手ですねえ」ってちょっとふざけて言うエルカに対して(フローくんって呼ぶあたりが可愛い)「まあ、そうだったらよかったんですけどねえ」ってふざけて返すフローの顔がじょうくん。この台詞の言い方、東京公演の半ばまではこんな感じだったのに後半あたりから、「まあ、そうだったらよかったんだけどね、、」みたいな感じで完全に真面目フローとして返すようになったの変更箇所ですか?アドリブなんですか?なんなんですか?地方公演観た方情報提供願います、、、。

 

・黒い獣

「俺はお前だ だが今に、お前が俺になる」が深すぎる。黒い獣の歌詞をカタカナ、ダイの歌詞を平仮名としてスクリーンに表しているのに、結果として黒い獣に飲み込まれそうなダイの歌詞まで最終的にはカタカナになってしまう。そして最後に狂気の目で笑い狂うダイ。これ本当に大橋和也くんですか?と疑いたくなってしまうほどに惹きつけられる。それと余談ですが、仕事で嫌なことがあったときにこの曲を脳内再生します。何もかも滅ぼしたい 悲しみも憎しみもo(^_^)o♩

 

・エルカのエコーミュージック

ここのエルカが可愛くて可愛くて仕方ない。香帆ちゃん本当にミュージカル初めてですか?そしてなんといっても外せないのが、後ろで踊るフローの可愛さですよ。エルカの真似をして、バレエダンサーみたいに踊っているのをファンルンに子馬鹿にされるフローくん可愛い。

そしてこの次のシーンでかかせないのがナダージア国の3人が気絶したフローを運んでいくシーン。1、2、1、2、の掛け声がなかなか揃わないっていうところが面白さだったのに東京公演からのアドリブが(涙)。フローがイケメンということに気付いたエドリン(ルシアス?)が、お前こいつタイプだろ、ってレーリアに聞いて、うんって答えてるところ、きっと会場中が頷きましたね。ありがとうございます。

 

・風の一族

エルカーーーーー(;ω;)(;ω;)(;ω;)

 

・裏切り者のファンルン

スパイなんだ♩と言うファンルンのことを信じたくない、信じられないフローって本当にどこまでも綺麗すぎませんか、、、。フローの味方でありたい気持ちは勿論なんですけど、あまり大きい声では言えないんですけど、個人的にこの曲すごく好きなんですよね。好きなんだよ人を殺すのがイェイイェイ、って急に現代チックな曲調が。それでもやっぱり何の躊躇もなくフローの右耳を斬った時には殺意が湧いた。あまりに急すぎる出来事に理解が追いつかなかった。そしてそのあと直ぐにフローの舌を斬るもんだから正直このシーンはあまり好きではない。つらいから。ここのフローの演技はかなり評価されるべきポイントの一部なのではないかなあ。息遣いが、動きが、フローを纏うその場の空気が、全てから目を背けたくなってしまうほどにこのフローを見ているのはつらかった。

 

・地球の呼吸

ゾワァァァアアアってなる。ここのキャストが勢ぞろいして歌うシーンって、何を表しているんですか?理解能力低いので誰か教えてください、、、。フローの心情?

 

・風のレクイエム REPRISE 2

何と言っても見どころはフローとダイがついに対峙してしまうというところ。「よくここまでやってきた、リューン・フロー」ってダイの言葉から始まるなんて。正しく言えば黒い獣の言葉だけど、もう支配されかけていて。「リューン・フロー、歌うんだ!早く歌え!、、、もしかして、歌えないのか?」ハァアアアアア泣く(;ω;)ファランディーアの泉の時のように、ダイはフローに歌ってもらうことで剣を手放したいと思っている。なのに、肝心のフローは何故か歌うことができない。そして今、兄弟のように日々を過ごしてきた大事なフローと剣を交えている。誰だよこんな試練与えたの?!それと、ここの殺陣には視覚的にも見入ってしまう。滅びの剣がピンク、ドルデンの魔剣が青く光って。剣をくるくる回しながら殺陣をする演出はわざとなのかな?光輝いたそれぞれの剣が、回している分綺麗な残像を描いて何回でも見たいと思ってしまう。

風の一族が登場してから、それぞれが黒い獣に飲み込まれていくシーンの魅せ方も非常に好き。ファンルンがダナトリアにしてやった!って顔で刺したけど、実は書物のおかげで助かりました~そしてファンルンが黒い獣にやられてから、ダナトリアはその書物をエルカに向かって投げる。これってわざとですか?そしてこの書物の正体って何ですか?この後風の魔法使いが滅びの剣を鎮めるシーンで、エルカが受け取ったこの書物のページが開いていろんな文字、言葉が溢れ出てくるのがプロジェクションマッピングで表現されているじゃないですか。ダナトリアは何の本を読んでいたの?エルカに投げたのもわざと?逆にこれにそこまでの意味はない?割と気になるので見解ある方はお伝えください(懇願)。

話は戻りダナトリアが堕ちる前、この人がフローに放った「お前が左腕を差し出した時、一番恐ろしいのはお前のような奴だと思った」に、前述でも記載した通り激しく頷く。やっぱりこの人憎めないなあ。たたらの島で魔剣を譲ってくれるし(試し斬りはさせられたけど)、エルカに謎の書物渡すし(投げたし意味があるのかは知らない)、何よりフローの舌を戻してくれた。クラートンって魔法道具使いじゃなかったの?フローの舌まで戻せるって、もう魔法使いでは、、、。

 

・約束

このシーンのプロジェクションマッピングが泣ける以外の何物でもない。10年前、血塗られた記憶のあとのお話。まだ二人が出会う前。フローとダイ、それぞれが一人で焼け跡を腹ペコのまま歩き続けて、お互いに出会う。

フロー「見つけたパン」

ダイ「奪うはずが」

フロー「二つに分け」

ダイ「渡してくれた」

たったワンフレーズなのにここまで伝わるってある?パンを見つけたのがダイだったら今は無かったのかな。奪おうとしてたから。そして何度も言うけど、これ当時5歳の話ですよ?自分だって死にそうなのに、目の前にいるのが誰なのかもわからないのに、パンを二つに分けてくれたフロー。そのままもたれ合って眠ってしまって、もう死ぬんだ、とまで思っていたのに。これもしつこく言いますけど、誰ですか?こんな試練与えたの?しかもこの歌詞の情景を寸分の狂いもなく再現してくるプロジェクションマッピングが罪すぎる。泣く以外の選択肢がない。

それでもやっぱり神様は見てくれていて。フローとダイの闇を切り裂いたフローリアの歌声。もうね、運命以外の何物でもないと思うんです。既に娘(エルカ)がいるのに、フローとダイを連れ帰ったフローリアの器のでかさ。言葉にならない。エルカと出会って本当に心の底からよかったと思う。何ならエルカ・フロー・ダイで調和の3になった。エルカが来てからのプロジェクションマッピングも好き。お花が咲き始めて、歌の通り、たくさんの素敵なことをエルカが教えてくれる。何と言っても「泣くことは生きること」と教えてくれたのはとてつもない救いになったのではないか。誰に言うまでもないけど、ありがとう。

そしてこのシーンで鍵になってくる「剣を生み出し、固めた心の逆を歌う」難しすぎてわかりません!!!「約束したんだ!道を誤った時は、僕が身を呈して、君を救うと!」ってフローが覚悟を決めて最後にまた叫んだ時、フローは本当にダイのことが大切なんだなあって改めて思った。ここまで律義に約束を守る人なんてこの現代もういないですよ。結果としてダイス先生が死んでしまったけれど、「剣と血で綴った物語を閉じよう」って言ったとき、ようやく決着がついたんだなあと。

 

・調和のシンフォニー REPRISE

世界中の風の声を聞きながら弔いの旅を始めたダイは、確実に一人の人間として成長したと思った。自分はどこにいても調和を愛するルトフの民で、風を通して自分の声を聞いてほしいというダイ、そしてそのあとに流れる

キミの声がする 風の彼方から

深き憂いに震えて 途切れ途切れに

キミをもう一度 この胸に抱こう

涙で錆びた未来が 動き出すまで

グッとこないわけがない(;ω;)しかもそのあとのシーンが、冒頭と同じとは(;ω;)調和に始まり、調和で終わるんですね。どこまでも調和を愛するルトフの里。最高です。

 

なんだか最後のほう走るように書いてだいぶザックリとしてしまいました。が、総じて言いたいことはリューン~風の魔法と滅びの剣~が最高で最高だということです。長いおたく人生、自分が応援している人が主演舞台をすることが初めてでした。まだ見たことのなかった景色を次々と見せてくれるじょうくんには頭が上がりません。この舞台で一人一役しかなかったのは、フローとダイとダイス先生だけだったと考えると感慨深いです。藤原丈一郎くん、大橋和也くん、並びにカンパニーの皆様、稽古から3か月間、本当にお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。見学に来てくれた仲間の関ジュ日誌によかった!って書いてあるだけで本当に嬉しいし、暖簾を作ってくれた横山裕くんにも頭があがりません!!!ありがとう!リューンの皆様!ありがとう!そして、ありがとう~!!!*1

*1:仮面劇「風の魔法使い」の台詞